【 EC動画の基礎知識 第1回】オンラインショッピングで動画を活用する3つの理由と基礎知識
こんにちは!動画活用ソリューションCRI LiveAct®で動画マーケティングを担当している宝達(ほうだつ)です。動画活用の実践的な知識と経験をもとに、 今回から4回に渡って、初心者のかた向けにオンラインショッピングで効果的に動画を活用するための基礎知識をわかりやすくお伝えします。まずは、「なぜ動画活用が重要なのか」その理由についてお話しします。
動画を活用する3つの理由
- 短時間で多くの情報を伝えられる
動画は1分間で約180万語、3600ページ分もの情報を伝えることができるパワフルなツールです。
オンラインショッピングでは、商品の特徴や使い方を短時間でわかりやすく説明でき、購買意欲を高められます。 - オンラインで商品を買う人の70%が動画を参考にしている
多くの消費者が購入前に動画を見て商品を検討しています。
商品ページに動画を掲載することで、顧客の理解を深め、購入率を上げることができます。1
※Z世代、最も必要なSNSはYouTubeと回答 70%が商品購入の参考に | VENECT(ヴェネクト)
※ECヘビーユーザーの9割が商品購入時に「動画情報」を参考に。66.7%が「動画情報がないと購買意欲下がる」|ECのミカタ (ecnomikata.com) - スマホをさわる回数は年々増加、でも1回あたりに費やす時間は2分未満!?
消費者がスマホを見る時間は年々増加傾向にあります。引用元の米国の調査ではユーザーの5人に1人は平均して1日4.5時間をスマホに費やしており、スマホをさわる回数も平均で1日に58回と非常に多くなっています。一方で1回あたりに費やす時間はわずか2分未満が大半です。この短時間で効果的に情報を伝えるには動画が最適です。動画なら短時間で多くの情報を届けられるため、スマホユーザーにアプローチしやすくなります。2
動画を活用すれば、商品やサービスを多くの人に知ってもらいブランド認知度を高められます。
さらに、オンラインでの商品購入率アップにもつながるでしょう。
ここからは「そもそも動画とは何か?」について解説します。
【基礎知識1】動画と映像の違いを理解しよう
ところで、「動画」と「映像」の違いをご存知ですか? この2つの言葉は似ていますが、辞書では以下のように定義されています。
- 動画:アニメーション、動きのある画像、動く画像を意味します。
- 映像:光線の屈折や反射、または電気的変換によって再現した像、映画やテレビの画面に映し出された画像。
以下に、その違いについて詳しく説明します。
動画:手軽に視聴するためのコンテンツ
動画は、ウェブやSNSなどで頻繁に更新されるコンテンツを指します。これらは短期間で消費され、次々に新しいものが求められます。動画はカジュアルに視聴されることが多く、以下のようなシーンで利用されます。
▼具体例
- アパレルサイトの商品紹介動画
新商品が出るたびに新しい動画が必要となるため、頻繁に更新されます。 - 不動産の物件紹介動画
物件が契約されるとその動画は役目を終え、新しい物件が出るたびに次の動画が必要になります。
大手物件情報サイトでは数百万件の物件情報が掲載、また新築マンションのLPなど、毎年大量の物件紹介動画が公開されています。 - プロモーションビデオ(PV)
新商品の紹介や期間限定キャンペーンの告知など、短期間で商品やサービスの魅力を伝えるために作成されます。 - ソーシャルメディアの動画広告
FacebookやInstagramなどのプラットフォームで配信され、短期間でターゲットオーディエンスにリーチするための動画です。
このように、動画はその時々のトレンドや情報を迅速に伝えるためのツールとして活用されます。また、短時間で視聴できるショート動画やハウツー動画、SNS上の広告など、視聴者に素早く情報を届けることが求められます。
▼時間当たりの情報量
動画は短時間で多くの情報を伝えることが求められます。視聴者の注意を引きつけるために、テンポよく情報を詰め込むことが重要です。
※アパレルサイト動画イメージ
映像:長く愛される作品や資料
一方、映像は、映画やテレビ番組など、長期間にわたって愛される作品を指します。映像は質の高い制作が求められ、以下のようなコンテンツが含まれます。
▼具体例
- テレビ番組や映画
長年にわたり多くの人々に楽しまれるため、高い制作価値が求められます。 - ドラマ
物語性があり、視聴者に深い印象を与えるコンテンツで、放送期間中に視聴者の関心を引きつけます。 - 映画やドラマシリーズ
ストーリーテリングを重視し、視聴者に感情的な体験を提供し、長期間にわたり楽しむことができます。 - ドキュメンタリー映画
実際の出来事や人物についての深い洞察を提供します。教育的価値があり、長期間にわたり視聴されることがあります。
映像は一度制作されると、長期間にわたって価値を持ち続けるため、歴史的な記録や芸術作品としての側面もあります。また、ドキュメンタリーや教育用のビデオも含まれ、これらは情報を深く伝え、視聴者に長く影響を与えることを目指しています。
▼時間当たりの情報量
映像は長時間にわたり、視聴者に深い理解や感情的な体験を提供します。情報量は少なく感じられるかもしれませんが、その分、内容の深さと質が重視されます。
制作現場での違い
制作現場では、動画と映像は以下のように区別されます。
- メッセージ性の違い
動画は即時性やタイムリーな情報伝達が求められ、視覚的に強いメッセージを短時間で伝えることが重視されます。映像はストーリー性やテーマ性が重要で、視聴者に深い感情や考えを伝えることを目的とします。 - 得られる情報量の違い
動画は短時間で大量の情報を視覚的に伝えることが求められます。映像は長時間にわたって詳細で深い情報を提供し、視聴者の理解を深めます。 - クオリティの違い
動画は短期間で制作されることが多く、スピードとコストの効率が重視されます。映像は高い制作価値が求められ、制作期間も長く、予算も大きくなることが一般的です。 - 制作規模の違い
動画は小規模なチームや個人でも制作可能ですが、映像は大規模な制作チームと予算が必要となることが多いです。
このように、「動画」と「映像」は、それぞれ異なる目的と価値を持つコンテンツです。動画は手軽に楽しむための短期間のコンテンツであり、映像は長期間にわたって愛される作品です。どちらも現代の情報発信やエンターテインメントにおいて重要な役割を果たしていますが、それぞれの特性を理解し、適切に活用することが大切です。
次に、Webページでの「動画」活用の注意点についてお伝えします。
【基礎知識2】動画活用時の4つの注意点
オンラインショッピングで動画を活用する際、以下の4つの注意点を押さえておくことが重要です。
- 動画活用の目的とターゲット(ユーザー)を明確にする
動画制作の第一歩は、目的とターゲットを明確にすることが大事です。 何を伝えたいのか、誰に向けて発信するのかを考えましょう。ユーザーのペルソナ設定までするとさらに効果的です。 - 動画の内容と構成を事前に企画する
伝えたいメッセージを明確にし、視聴者を引き付ける構成を考えます。 動画の長さにも気を配りましょう。 - ユーザーの体験を考える
スマートフォンでの視聴を想定し縦型動画や字幕の活用など、ユーザー目線で動画を制作することが大切です。 - KPI(目標の達成度合いを計測する指標 )を設定する
動画の効果を測定するためにKPIを設定し定期的に分析することで、より効果的な動画制作につなげましょう。KPIといってもいくつかパターンがあります。期待する効果によってKPIの設定はそれぞれ異なります。例えば、商品の売上UPを目指すなら「動画視聴後の購入率」などがKPIになります。ブランド認知度を高める目的なら「動画再生回数」が有効です。顧客満足度やロイヤリティ向上を目指す場合、「視聴後のレビュー数」や「リピート購入率」を設定するとよいでしょう。このように、目標に応じたKPIを設定し、定期的に効果を分析することが重要です。
これらの注意点を意識して動画を制作することで、オンラインショッピングにおける動画活用の効果を最大限に引き出すことができるでしょう。
次回以降、各注意点について詳しく解説していきます。お楽しみに!
Footnotes
- Z世代、最も必要なSNSはYouTubeと回答 70%が商品購入の参考に | VENECT(ヴェネクト) ↩
- 2024年 携帯電話に費やす時間はどれくらいか|What’s the bigdata 2024↩
- 映像と動画どう違う?ビジネスでの使い分け方とは【2024年最新版】|PRONIアイミツ (imitsu.jp)
- 映像と動画の違いは?意外と知らない意味や区別する指標とは – 株式会社インディゴ (indigo-studio.jp)
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